第14章 欲に負けるかっこ悪さ。
すごい軽蔑した目で空を見る花
ふと、白が口を開いた
白「…………にぃ」
空「ふふふ
どうした、妹よ?
兄のパーフェクトプランに感動して
声も出せなくなったか?」
どうしてそうなったのかわからない白
完璧な要求が出来たと喜ぶ空
『十の盟約』その六
盟約に誓って行われた賭けは、
絶対遵守される…
だから、ステファニーに反論の余地はなく
従うほかない
空の考えはこうだ
惚れた弱みで貢がせ、宿もお金も人材も
ゲット出来て一石三鳥だ
と
いまだ呆れた顔の花が言う
『"俺の所有物になれ"でいいじゃん…』
空「ん?」
白「それで、……全部、手に入った」
空「あ、あれ?」
それなら、所有物となった
ステファニーの所有物も
自動的に所有物になったはず……
なのに………
空が気づく
白「『にぃ/空……願望入った』」
空「ああああぁぁあぁ!!!!!!」