第7章 むかしむかし、あるところにいたの?
むかしむかし
さらにむかし
神霊種(オールドデウス)は
唯一神をの覇権をかけ、その配下のものたちと
共に争った。
それはそれは
気の遠くなるほど永きにわたって
戦は続いた。
血に染まらない大地はなく
悲鳴の響かぬ空はない
知性あるものは憎しみ合い
お互いを滅ぼそうと殺し合い
林精種(エルフ)達は小さな集落を拠点に
魔法で敵を狩る
龍精種(ドラゴニア)は本能のままに
敵を倒し
獣人種(ワービースト)達は獣同然に
敵を喰らう
幻想種(ファンタズマ)の突然変異の
【魔王】
そんな世に
王家も美姫も勇者だっていやしない…
いや、美姫たるものはいた――
人類種(イマニティ)は
ただ儚い存在
国を作り、ただ生き残ることに全てを賭けた
そんな血塗られた世界
『ディスボード』と名付られる前の話……