第17章 お湯気さんとお風呂はいりましよう。
白が渡されたのは
ステフの小さい時のドレス
空が渡されたのは
燕尾服
花が渡されたのは
現ステフのドレス
お着替え中
白
ピンクと白のフリルいっぱいの
ドレス、ニーハイ
白「………う、ヒラヒラ……しすぎて、
動きづらい……」
しかし
もとが美人な顔で
それは違和感なく着こなされ
どこかの令嬢のようだ
空
白いシャツ、暗い灰色の上着
スレンダーなズボン、ネクタイ
空「んー、コスプレみたいで
いいな。こういうのも」
お風呂に入ったことで
整った身だしなみと
元々高い背丈が
ぴしっとした燕尾服を綺麗に見せる
ステフ「はあァァァ………」
ステフは崩れた
なんか、すごくかっこ良く見える
そんなこと思いたくないのに
ステフ「うぉおおお!」
葛藤
空「どうした?」
ステフ「な、なんでもありませんわっ
あ、あ、私お茶を淹れて参りますわ!!」
そして、そそくさと部屋を出て行ってしまった
空「なんなんだ?」
白「……にぃ、乙女心……わかってない」