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戦国夢想(戦国無双3、戦国無双4)

第27章 無双学園生徒会執行部。『April』(逆ハー)



(今すぐここから逃げ出したい…!)

この学園には絶対的な存在がある。
容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、そんな三拍子揃った人の集団であり生徒達(主に女子)の憧れの的。




それが、無双学園生徒会。




生徒会長、三年 真田信之。
副会長、三年 加藤清正。
会計、三年 石田三成。
書記、一年 島津豊久。
書記、二年 小早川隆景。

この5人を知らない者などこの学園にはいない。
そんな生徒会が今年に入り新たに『雑務』と言うポジションを設ける事になった。
しかも女子から。

そう、全てはそこから私の苦難は始まったんだ。



そんな仕事、やりたい女子は山のようにいるのに。
さして興味のない私が、生徒会なんか全くと言うほど関心のない私が!!



「どうしてこんな事に…」



まさかの生徒会、雑務に選ばれてしまった。
選考方法だってどうかと思う。
会長とのジャンケン対決。

(あんな選び方あるか…)

不幸にも勝ち抜いてしまった私は今こうして生徒会室で会長様との面接の時を迎えているのだ。



ガチャリと音がして扉が開く。


「やぁ、待たせてしまってすまない」

室内だと言うのに一瞬爽やかな風が吹いた様な気さえした。
集会などで遠くから見ても際立つ爽やかさだけど、こうして間近で見るととんでもない爽やかさだ。

(これが真田会長のオーラ…なんかキラキラしてる……)


呆けている私を会長はソファへと促がした。

「もしかしてずっと立っていたのかい?座っていてくれて構わなかったのに…悪い事をしたね」

「いえ…平気です」

謝る会長に私は思い切り首を振る。
ハナから長居などする気はないのだ、寧ろ早く話を済ませてここから去りたい。

「あの」

そう思っていた私は早々に話を切り出した。


「真田、会長…雑務の件ですが、申し訳ないですけど私…辞退しようと思ってます」

「…理由を聞かせてもらえるかな?」


表情を変えないまま、会長はじっと私を見つめている。
うぅ…イケメンオーラにクラクラしそう……。


ダメダメ!私は平穏に学校生活を送るんだから!

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