• テキストサイズ

戦国夢想(戦国無双3、戦国無双4)

第40章 無双学園生徒会執行部。『March』(逆ハー)


コーヒーを淹れ終えた所で豊久くんもここへ合流した。
その手には炭酸飲料のペットボトル。

「走ってきたから暑いーっ!」

とゴクゴクと喉を鳴らしながら炭酸飲料を飲み始めた。
これで全員集まった。
今日の議題は新体制の生徒会が初めて携わる大きな行事について。

この行事を立派に終えてこそ、本当の引き継ぎ終了と言える。
そして三年生達もそれを見て安心してもらうのだ。





そう、それは二週間後に控えた…卒業式。




その日を想像しただけで込み上げてくるものがあるけれど、私だけそんな事を言ってる場合ではない。
やる事は死ぬほどあるんだから…!

会長や清正先輩、それに…三成先輩の為にちゃんと成功させるんだ。


「、花の注文は大丈夫でしたか?」
「うん、実行委員会に確認入れたよ、前日の夕方に届くって言ってた。あ、ただ…」
「どうかしましたか?」
「…ううん、なんでもなかった」

確認に行った時に女子実行委員達に物凄く睨まれた事は伏せておこう。
私が生徒会に残った事をまだよく思ってない人もいる。
でもそんなのいちいち気にしていたら何も出来ないから…私は私のやるべき事をしっかりとやろう。

隆景くんは何か言いたげだったけれど私はそれを笑顔で躱した。


それから舞台の設置確認、椅子の数の確認、来賓のリストチェックなど四人で日が暮れるまで話し合った。




「今日はここまでにしましょう、帰りが遅くなってしまいます」
「うわっ!19時回ってた!」

隆景くんの終了の一言を聞いて豊久くんが椅子から立ち上がる。


「続きはまた明日にしましょう。、家送りますよ」
「あ、私なら…」
「断るとかなしだぞ、お前はそれでも女なんだからな」
「う…井伊くん…それでもって何……」
「それに!春先は変なヤツ出やすいからな!皆で送るよ、先輩!」

皆の好意を断るのも悪い気がして、それ以上は渋らずに素直にお願いする事にした。



「ありがとう、皆」


笑顔でお礼を言うと、三人もそれぞれに笑顔を返してくれた。


/ 193ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp