• テキストサイズ

アンバランスな恋模様

第18章 18日目




「…んー…」



目が覚めるといつもとは違う枕の感触に気付く。私の枕は柔らかめだ。こんなにかたく…

定位置を求めて寝返りを打つと、二宮くんの顔が目の前にあった。




「…ひっ、あ!」


驚いて体がビクッと動く。そうだった!昨日二宮くんが家に来てくれたんだ…。玄関でよしよし、した事しか覚えてない。



「…おはよ、」



かすれた声、朝の二宮くん、前髪が少しかかる目を細めて私を見る。



「…お、おはようございます。」


「…んー…、まだ寝る」


そう言って私を胸に引き寄せる。二宮くんは朝が苦手みたいだ。私は二宮くんの腕の中でふふ、と笑った。



「…何、」


「なんでもない。」


「…私に隠し事?そんなやつは、こうだ。」




ぎゅーっと力強く抱き締められると苦しくて、ギブギブと叫んだ。ふふふ、と笑うと腕を緩めてくれた。



/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp