第17章 17日目
クリスマスが過ぎるとすぐに怒涛の年末も終わり、大晦日、元旦と一瞬で時間が過ぎていった。
二宮くんとは連絡も取れず、会うこともできない日が続いた。お仕事、忙しい時期だろうなあ。
そんな時急に二宮くんから連絡が入った。
『もしもーし、』
「もし、もしっ」
『あ、の声久しぶりー・・・』
電話の向こうの二宮くんの声がなんだか疲れているように感じたのは、気のせいだろうか。
「どうしたの・・・?」
『あ、うん、今日も仕事遅くなるんだけど、明日から3日間オフもらったからの家行ってもいい?』
え!3日間!?
3日間も一緒にいれるんですか!?
「え・・・あ、」
や、やったーーーーー!嬉しい!
『・・・だめ?』
「ダメじゃないです!嬉しいです!」
『あはは、うん、俺も。じゃ、夜行くから。』
そう言って電話は切れた。
二宮くんと一緒にいられる時間なんて今まで24時間もなかった。1日中一緒にいられることなんてなかったのに・・・急に3日間!・・・万歳、正月!
こうなったら夜までにお掃除しなきゃ!
私は腕まくりをし、気合を入れた。