第10章 10日目
「へえ、、私のことそんなに好きなんだ?」
さっきまでのつまらなさそうな顔が目を細めてニンマリ笑う。本当に二宮くんは意地悪だ。
「違う!・・・あ、嫌わないけど・・・違う!」
こんなんじゃ、なかったのに。また二宮くんにやられっぱなし。
「、こんなんじゃ私に勝てないよ?」
結構いい案だと思ったんだけど、また二宮くんの「好き」はお預けか、と落ち込む私に
「」と、意地悪な顔して後ろからギュっと抱きしめる彼は
私の耳元で
「すーき、」と可愛く言った。
やっぱりあなたに敵いません。
『 好きって言って 』END.
「ずるい、二宮くん。わざとでしょ?」
「うん、計算以外の何ものでもないよ。」
「女の子だったら嫌われてるよ?」
「女の子だったらとチューできないよ?」
「そういう話じゃ、ありません。」
「あ、そうなの?」
「・・・もっかい好きって言ってください。」
「・・・好きだよ、、世界一、宇宙一。」
「やっぱり、ズルい」
「あっは、何がです?」
その顔で真面目になる時のその声は、
本当に意地悪臭くてズルいです。