第10章 10日目
「二宮くん、ピザって10回言って!」
「はい?ピザ?今日はチーズの気分じゃない。」
「ち、違うよ、ゲーム、」
「あなた、相葉さんみたいなことすんね。」
相葉さんも10回ゲームするんだ、あはは、やってそう・・・じゃないです、二宮さん。
「はい、ピザピザピザ・・・ほら、真似して!」
リズムよく手を叩きながら二宮くんのやる気を起こそうと頑張る私。
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ!!」
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ。」
やる気なさそうに私と一緒にピザ言う二宮くん。
「、ここは?」
「ヒザ!……」
「はい、間違え、はい、ヒジね、はい、おしまい。」
つまらなさそうに淡々と私を処理する二宮くん。
・・・くっ、なんで今逆転したの?私が仕掛け人ですよ!なんで私の役取るの!しかも・・・なんで間違えた?馬鹿だ、馬鹿だ私。悔しい・・・でも負けない本番は次だ。
「・・・つ、次!」
「まだあんの?」
「次は・・・すきって10回言って!」
自分で言って恥ずかしくなってしまった。
「はいはい、」
まためんどくさそうに
「すきすきすきすきすきすきすきすきすきすき」
と10回言い終える。
よし、今だ!口を開こうとした時、先に二宮君が言葉を挟んだ。
「じゃあ、俺は?」
「好き!」
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