第1章 1日目
「・・・お、いしい?」
「・・・ん、普通。」
「・・・え、」
ハンバーグを頬張りながら明日の予定表を確認している二宮くんは、私の初めての手料理を「普通」と言いました、たった今。
嘘でしょ?嘘ですよね?
二宮くんの一番好きな物を作ったのに「普通」って・・・嘘、でしょ?
期待していた言葉とは違う返事が返ってきて困惑が隠せない私。
そ、そりゃあ・・・料理なんて上手い方じゃないかもしれないけど、今回のはレシピだって完璧だし(なんたって料理教室で手に入れたものだから)何度か作ったことあるし(いや、ホントはかなり練習した)
もう一度だけ彼の顔を見る。
まじで普通ですか、二宮くん。