第24章 24日目
家でクイズ番組を見ていると「四字熟語を答えよ」という問題が出てきた。
「四字熟語」ワードを見ただけで、私は二宮くんを思い出す。だめだ、早く忘れなきゃいけないのに、一人になってからは何を見ても必ずと言っていい程彼が思い浮かぶ。
こんな日は早く寝よう。
最近睡眠時間はバッチリだ。
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「ねえ、四字熟語とか得意?」
「え、得意に見えま「いや、全然。」
二宮くんが私の言葉にかぶせてくる。
・・・じゃあ聞かないでください。
「なんでですか。」
「なんかね、次の番組で結構出るらしいの。
ほらうちは相葉さんと大野さんいるから
私なんかがやらかすわけにはいかないでしょ?」
「あ、なるほど。
二宮くんは要領のいいキャラですもんね。
おバカ担当じゃないですもんね。」
二宮くんが嬉しそうに「そういうこと」と言った。
「あ、確かそういう本持ってるよ。」
「ほんと!?貸せよ、今すぐ!」
「二宮くん、それが人にモノを頼む態度ですか!」
「あ、ごめん、そうだった。
今すぐ借りてやろう二宮くんが。
愛しのから借りて差し上げよう二宮くんが。」
「・・・四字熟語の前に
日本語勉強したほうが・・・」
「なに。」
「いえ、持って参ります。」
「あははっ、やっさしーい。」
私って二宮くんに甘いなあ、ほんと。