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スラダン 裏小説まとめ

第1章 あいつは犯罪者



ちょ、ちょっと待って…

こ、これって痴漢てやつだよね??
え、でも後ろにいるのって…


【あいつは犯罪者】


三井くんと付き合って3ヶ月。
三井くんとは同じクラスで、たまにバスケの試合に応援に行っていたら、三井くんから告白してきてくれて、私も同じ気持ちだったから付き合うことにした。
たまに喧嘩もするけど、そこそこ仲良くやっていけてると思う。
今日は私のお買い物に三井くんも付き合ってくれるらしく、デパートに向かい中。

「おい、気おつけろよ」
「う、うん、」

○×駅はいつも人が多いのに休日のせいかもっと人が多い。雪崩込むように電車に入り、私はドア側で風景を見るように立ち、三井くんは私が潰れないように私の後ろにたってくれている。

「人多すぎだよ〜」
「お前小さいんだから、つぶされんなよ」
「うん」
「いつもこの電車乗ってんのか?」
「そうだね、買い物とかのときはいつも。人もいつも多いよ」

電車の振動に揺られて、うまくバランスをとりながら立つ。これだけでもけっこう疲れるんだよね…。

「なぁ、今日みたいなスカート履いてたら、痴漢にあいやすいんじゃねぇか?」
「へ?痴漢?」
「丈短すぎ」

三井くんに指摘されてスカートをみるけど、そこまで短くないと思うけど、、と首をかしげる。

「気をつけろよ」
「うん、私なんかに痴漢する人なかなかいないと思うけどね」

苦笑いしながら答えると、昨日の学校の話に移り、しばらく話し込んでいた。目的の駅までだいたい30分近くかかる。
三井くんと話していたら太ももに手があたって、ん?と思ったけど混んでるからきっと誰かの手が当たってしまったんだろうと思った。

「…ん、」
「どうした?」
「う、ううん」

おかしい。
気のせいかと思ってたけど、さっきからがっつり触ってくる。太ももをすーっとなぞるようになんども手が行き来する。
これって痴漢?!さっき三井くんと話してたばっかりなのに…でもこの位置から触れるのって三井くんしか、、えっ三井くん?!

「三井くん!」
「ん?」

咎めるように顔を横にして後ろの三井くんを見るけどなんだ?と不思議そうな顔。え、三井くんじゃないの?いやいや、この手は絶対三井くんだ。
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