第6章 誓い(後編)
そこにはドレスがズラッと飾られてある。
「これ..は、一体..」
全く状況が読み込めないマリューに、ラクスは
「さぁ、マリューさん、どれでもお好きなものをお選びください。」と続ける。
「そのあと、ヘアメイクの方にうつりますわね。お着替えされる間、私は外に出ておりますので」
ニッコリ笑うと呆気に取られているマリューを置いて、そのまま出ていってしまった。
な、なにがなんだか..
状況は把握できないが、「とりあえず、選べってこと..よね?」
まぁ高級ホテルだし、こんな私服じゃ場違いでもあるなと感じ、色とりどりのドレスに目をやる。