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平和な世界で(ガンダムSEED短編小説)

第1章 のろけ話




いい年してヤキモチだなんて、みっともない。
呆れたかしら?
めんどくさいって、愛想をつかしてしまったかしら?
こんなことで怒る女嫌気がさして、今頃若い女の子に気持ちが動いてしまって、いい感じになってたりしてね。
そう思うと、不安で押し潰されそうになる。
電話越しでもあの女の子が、彼に好意を抱いていることぐらいわかる。だからきっと、ムウに言い寄ってくるだろう..

女の勘、ってやつかしらね。なんてふと切なくなる。

ムウは長身で、顔も文句の付け所がないほど整っている。きっと、女性関係だって途切れたことなんてないはずだ。
だから、今でも信じられずにいる。

なぜ、わたしなんかと彼は付き合っているのだろう、と。

もしかしたら、遊びの一人なのではないか、と―――――。


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