第6章 誓い(後編)
「ごめんなさい、遅れちゃって」
「いいえ、こちらこそいきなりお呼び出ししてしまって、申し訳ありません。」
「そんなの、気にしないで。
で、どこに行くの?」
「はい。今からお連れいたしますわ。」
ラクスは警備の人を引き連れ、迎えにきていた車にマリューを案内する。
車と言ってもただの車ではなく、
「り、リムジン..?」
唖然とするマリューに
「さ、どうぞ」
ラクスはお構い無しに車に乗るように伝えた。
さすがはお姫さまね、なんて感心しながらも言われるがまま、車に乗り込んだ。
乗っている最中もどこに行くかは明かさないラクス。
しばらく乗っていると、車はあるところで停車した。