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平和な世界で(ガンダムSEED短編小説)

第4章 帰還





明々と炎をあげて移動要塞が燃え上がり、
これでようやく終わったか、とムウも一息つく。
そこからこちらに向かう機体が2機。
フリーダムとジャスティスだ。

「さ、帰るとしますか」

まだ戦いから解放されたことが、はっきりわかっていないであろう二人に声をかけた。

「え?」

「もうこれ以上の争いは無用だろ。」

「そう..ですね。」

周りを見れば、キラやアスランたちのように、戦いが終わったのかどうかわからず呆然としている生き残ったザフト軍やオーブ軍がいた。無理もないかとムウも思う。
戦いの終わりなんてこんなもんだろう、

でも..


終わったんだ、これで――――。
ムウは自分に言い聞かせるように呟いた。

平和な未来が訪れるかと聞かれればわからない。
だが、人々はもう一度見つめ直さなければならないんだ。本当の平和を、どうすれば争いのない世界を作り出すことができるのかを。

沢山の犠牲を無駄にしないためにも。

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