第1章 のろけ話
二人はムウの部屋に戻った。
「ったく、なんでキラとふたりで歩いてるわけ~?仕事場でもねーのにさ!」
納得いかない様子のムウ。
「き、キラくんなら一緒にいても、怒られないかなぁって、その..。」
ムウは深いため息をついてマリューをみた。
「マリューさん?」
「はい。」
「キラも男なの。男と自分の大事な彼女が歩いてたらそりゃ良い気はしないでしょ。わかる?」
「..はい。」
「あとね、マリューさん。」
「うん?」
「今日はほんとに悪かった!」
「え?」
ムウはマリューを引き寄せ、自分の膝のうえに乗せる。
そして、後ろからぎゅっと抱きしめながら続けた。