第1章 のろけ話
早く帰ってくるって言ったじゃない..。
マリューは、深夜12時を指そうとする時計に目をやり、ため息をついた。
今日は久しぶりの二人揃っての休日だからと、ムウの家でのんびり過ごす予定だったのに、アカツキの整備不良とかなんとかで、ムウは急に呼び出されて出ていってしまったのだ。
夕方までには帰ってくるからと言っていたのに、帰ってくるどころかいまだに連絡すらもよこしてこない。
帰ってきたらすぐ一緒に食べれるようにと作っておいた夕飯は、とっくに冷めてしまっていた。
はぁ…。何回目のため息だろう。