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Sweet Love* Part3

第18章 *足りない心を満たしてよ feat.青峰


誠凛と対戦して負けたあの日。

あれから数日経ったけど、大輝くんはその間、がらっと変わった。

それはいい方向であり、例えばちゃんと練習に出るようになったり、バスケを楽しんだり、という感じなんだけど…。

幸か不幸か、こっちはものすっごく暇である。

というのも、大輝くんが部活をサボってた時は、大抵私と話す・出かけるか、屋上にいるかのどちらかだったからだ。

私は帰宅部だから年中暇だし、一応大輝くんは彼氏だから、構ってもらえるのは嬉しかった。

部活はサボりだから、複雑な気持ちでもあったけど…いざこうしてみると、驚くほど暇だ。

「大輝くん、部活頑張ってんだろーなぁ…」

いっそ私がマネージャーになろうか。

…やめよ、さつきちゃんの美人さに落ち込みそう。

でも、大輝くんの頑張ってるとこが見れるなら…

いやいや、そんな不純な動機じゃ務まらないんじゃ…

うーんうーんと唸り続ける私。

そんな私のケータイに、メールが届き、着信音を鳴らした。

「ん…?あ、大輝くんからだ!」

嬉しすぎてテンパって、中々メールを開けない。

悪戦苦闘の末、ようやく本文を読むことができた。

件名はなし、文も短い。

いかにも今忙しいです、って感じの文だけど、その一言だけでも、私の心を満たすには十分だった。

『週末、俺と出かけろ』


*足りない心を満たしてよ*

会えないと少し寂しいけど、
ちょっとのことも嬉しく感じる。
次にあなたに会えるのは、いつかな。
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