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Sweet Love* Part3

第17章 *好きだった、なんて嘘 feat.森山


「遠野、ずっと好きだったよ。」

伏線なんて何もなく、本当に突然、好きな人に告白されました。

「……えっ!?い、今、なんて…?」

「だから、好きだったんだよ、遠野のことが。」

いつもの残念さがなくなった森山くんは、もうただのかっこいい人で。

誤魔化すこともできず、私の顔は赤くなるばかりだった。

いつも可愛い子に運命の人と言ってる時の様子とは違う彼は、まるで別人で……

「なんて、嘘。」

…はい?

「ごめん、遠野がどんな反応するか気になって。」

「さ…さ、さいってー……!!」

それまで真っ赤だった私の顔は、今は別の意味で赤くなる。

でもよかった。

今の状態があと少しでも続いてたら、私まで告白してたから。

言わなくて本当…よかった。

「女の子で遊ぶのも、大概にしてよね…。」

「今の嘘は、遠野にしか言ってないけど?」

「だからそれをやめてって言ってるの!」

森山くんを拒否するように、そう言い放つ。

でも彼は、背を向けた私を後ろからそっと抱きしめて、耳元で囁いた。

「好きだった、は嘘。今も好きだよ。俺と付き合ってくれないかな?」

甘い甘い告白は、いつまでも私の耳に木霊する。

「…ややこしいことしないでよ、ばか…。」

口ではそう言いつつ、私にはもう、彼を拒むことなんてできなかった。


*好きだった、なんて嘘*

「好きだった」でも伝わるのに、
あえてこんなことをしたのは、
君なりの照れ隠しなのかな。
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