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Sweet Love* Part3

第8章 *確信犯 feat.黄瀬


人気者の彼と付き合うのは、大変だ。


たくさんのファンの子に囲まれて笑顔を振りまく姿に、嫉妬しちゃうことも少なからずある。

でも、その日黄瀬くんは、必ず「香奈っちが1番っスよ」って言ってくれた。

あたし、嫉妬してることなんて一言も言ってないのにね。


お仕事が忙しいらしく、なかなか二人きりの時間が取れなくなって、寂しくなった時もある。

その時は、寝る前に必ず電話してくれて、最後に優しく「おやすみ、香奈っち。」って言ってくれた。

その声だけで、黄瀬くんが隣にいるようで、すごく安心して眠れるんだよ。


ちょっとした悩みや想いに、すぐに気づいてくれる。

黄瀬くんと付き合ってたら、大変なことだって多い。

けどね。

「香奈っち…大好き。」

「それ、毎日言ってるじゃない。」

「毎日好きなんス!う、ウザかったらごめん…。」

笑い混じりで言ったのに、不安になったのか、しゅんとなる。

耳の下がった犬と重なって、またくすっと笑ってしまった。

「そんなこと言ってないでしょ?あたしだって…毎日大好きだもん。」

「っ…あ、あう…!で、で、デレたぁぁ〜…っ!何スかその極上スマイル!キュン死んじゃうっス!」

「何言ってんの…。死ぬわけないでしょ、大げさだなぁ。」

「デレの後のツンも可愛いっス…!ほんと、大好きっ!」

毎日愛を伝えてくれる。

抱きしめてたくさん温もりをくれる。

些細な不安も消してくれる。

私、黄瀬くんと付き合えて、すごく幸せだよ。


*確信犯*

小さな想いに気がついて、
もっと好きにならせちゃう。
君は、恋の確信犯。
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