第2章 READINESS
目を覚ましたら、黒の天井に青のラインが見えた。
「なんだここ…」
確か私、家で、発表されるの、待ってて、
そう!!私は、代表者に選ばれた。
そして、気絶した。
でも、ここどこ…
ベッドから降りて、部屋を見ると大きなテーブルの上にとてつもない種類の武器が置いてあった。
「なにこれ、武器がいっぱい…」
大刀、ナイフ、剣、弓、槍、大鎌…
「これで、人を殺すの?」
想像するだけで、寒気がする。
「ヒナタ イチゴ 武器を一つ とってください」
機械音声が聞こえた。
武器を、取れなんて、そんなの…
全身が震える。
人殺しをしろ、と言われているのだ。
「そんなの絶対にやだよォォッ!!!!」
部屋中に響く私の叫び声。
すると、壁に突如映像が映し出された。
それは、武装した兵士に取り押さえられながら叫ぶユウキの姿だった。
「イチゴの代わりに俺が出る!!!イチゴはどこだ!!イチゴを、イチゴを競技から下ろしてくれ!!!頼む!!」
「特例として、ヒナタ イチゴ が武器を取らない場合、マシロ ユウキ を競技に出場させます」
機械音声はそう言う。
…それだけは、だめ。
ユウキだけは、死なせない。
「わかった、取るから、ユウキを安全なところに!」
そして私は武器を選び始めた。
どんなところでも、使えるのは大刀かナイフ。
殺戮に有利なのは弓。
弓は使ったことないけど、大丈夫。
習うより慣れろ。
でも、ナイフも欲しい。
…
……
………
決めた。