第7章 ほぼ140字SS詰め合わせ
〝一心同体〟
黄瀬涼太
※直接描写はあまりませんが性的表現が含まれます。
「俺、オネーサンとエッチすんの好き」
唐突なセクハラ(?)発言に、情事の後に飲んでいた水を吹き出してしまった私を無視して、涼太はヘラヘラした様子で続けた。
「気持ち良いってのもあるんスけどー、何かオネーサンと一つになれたみたいで嬉しくって。一心同体っつーんスかね?」
へへっと笑う涼太は無駄に可愛いくて。
「…変態」
「ヒドッ!!」
…でもそーゆートコも好き、と耳元で囁くと涼太の顔がみるみる赤くなっていった。
「…オネーサンのエッチ」
アンタに言われたくないわよ、馬鹿涼太。
「涼太…?」
だんだんと目の前のワンコの顔が物欲しそうに歪んでいく。
まるで狼みたい、なんてありがちな例えをしてしまう程私も余裕がないらしい。
「オネーサン、もっかいシよ…?」
「っ…」
私の返事を待たずに合わせられる唇。
こーゆートコも、好き…。