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あわい夏の夢 番外編

第1章 三井寿との過去編「 一緒に…」




隣の席に大人しそうな女子が座る。

俺からよろしく、と声をかけると、よろしくね、と控えめに帰ってきた。


番外編:「一緒に…」


あれからとは結構話すようになった。
おっとりしてるけど、しっかりしてるとこもあるし、話してて結構面白い。

男と女の友情なんて、有り得ないと思ってた。てか正直、中学のころモテてた俺には女=付き合うか付き合わないかって視点で見てた。
でも、なんか無防備なこいつと話してると落ち着くんだよな。。

最初のころは全然会話も無かったけど、ある時俺が教科書忘れて、見してもらってから結構話すようになった。昨日のテレビは面白かったな、クラスの誰々が付き合ってる、勉強教えあったり。 そんな特別なシチュエーションがあったわけじゃない。気がついたら仲良くなってた感じ。

今も昼飯を一緒に食べてる。
すると急に部活な話になった。
そういえばこいつにまだバスケットの話したことなかったっけ。
俺はもうバスケ部に入ること決まってるからいいけど。は?と聞くと、うーん、と唸って特にないとかいいやがった。

はそんなに運動は得意じゃない、美術や音楽にだってそんな興味なかったはずだ。
その時はっと気がついた。
は献身的な性格だ。誰にでも優しくて困っている人が居ると駆け寄るおせっかいタイプ。おっとりしてるかと思えばたまにズバッと洞察力がある。
つまりこいつの性格を考えればマネージャーに向いてる。

「バスマネやってみろよ」

かなり安直な考えだったが、我ながらなかなかいいアイディアだと思う。
は呆れてるけど、こいつなら入ってくれると何故か確信した。
と同時にこいつと全国制覇を目指す日々を考えるとなぜかニヤけちまう。
俺はそのニヤケを止めて、放課後、こいつが見に来る初練習に気合いを入れた。




#あとがき#

1章でさんにバスマネを誘ったシーン。
三井くん視点です。
まだまだ男友達って感じですね。
1番最後はお、好きなんじゃない?みたいな感じですけど、1番の友だちがバスマネに入ってくれて嬉しい、というあえての友情愛で書きました。
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