第2章 ナイル・ドークから見た二人
――最近金髪の二人がやけにつるんでいる。
やたら匂いを嗅ぎたがる変人で、
孤立しがちだった実技トップのミケ・ザカリアスと、
座学トップで何でも卒なくこなすエルヴィン・スミス。
最初何でエルヴィンがミケなんかとつるんでいるのかわからなかったが、
俺は気づいちまった・・・。
エルヴィン・スミスという奴もミケに負けず劣らずの変人だって事が。
いつも笑顔で誰にでも接するエルヴィンは、
一見人当たりも良く顔も良いから誰もが虜になってしまう。
かく言う俺――ナイル・ドークもその一人だった。