第1章 出会い
あや
『すみません、お願いします』
だけど、タクシーで送るとまで言ってくれてるし 危険な人ではないんだろうな
だとしたらタクシーで送ってもらうのは、失礼になってしまうよね 車もこの辺に置いて行かなきゃいけなくなるし
そう考え
あや
『あ、あの、疑うような事言ってすみませんでした』
???
『笑、とんでもございません普通そうでしょ』
『だけど、疑いが解けたなら、やっぱクルマでいいかな?タクシーだと色々と面倒で』
あや
『はい、すみません お願いします』
名前も知らない人の車に乗るなんて初めてだ!!!
なんか緊張してきた!
ん??そーだ名前知らない
あや
『あ、あの』
???
『ん??』
あや
『お名前と連絡先お聞きしてもよろしいですか?お礼もしたいですし』
???
『笑!!櫻井翔』
あや
『嵐の翔君とまったく一緒なんですね!覚えやすいです』
???
『うん 本人だけどね?笑』
あや
『えっ?えぇー!!!』
???
『爆笑!!やっぱそーなる??だからマスクしてたんだよ!笑 風邪じゃなくてね??』
『タクシーも気付かれたら面倒だから車が良かったんだよ!笑』
そう言いながらマスクを外し笑う翔
あやは、あんぐりと、口が開いたまんま 運転している彼をじっと見つめていた
翔
『聞いてます??』
あや
『あ、あっすみません!!聞いてます!聞いてます!!
えっと、だから、風邪じゃないって事ですよね?』
翔
『えっ!そこぉ〜!?!爆笑!』
あや
『えっと、えっと!!えぇー!!!』
翔
『笑!また??そんなに???』
『そんなに見なくても!笑!!』
あや
『あっ!すみません!!』
焦って前を向くあや
そしてふと思い出した、あやの働いている
美容室は、たまに芸能人の方も来店するような大きなお店の為、芸能人の方 苦労を聞いていた
携帯で勝手に写真を撮られる
文句を言うと芸能人なんだからしょうがないと言われる
自宅や携帯番号を調べられる 等
常に監視されてるみたいだと悩んでいる方もいた