第23章 想い
大野さん
『翔くん本当にこのままにするの?』
翔
『……………………』
一也
『俺…色々聞いてヘアメイク断れって言ったんです!!店だってあやが残ってくれた方がいいし』
『だけど、あいつ!!櫻井さんが今まで良くしてくれた恩返しで仕事で少しでも力になって役立てるならやるって聞かなくて!!飯もロクに食えないくせに』
翔
『!!!……!!……』涙ぐむ翔
一也
『櫻井さんと居るとき会えなくても今までで一番幸せだってあいつ本当に幸せそうに言ってましたよ!!』
翔
『…っ…!!!』
一也
『だから別れる事無かったんすよ!!むしろ別れてからのあいつのが見てらんないっすよ』
翔
『!!!じゃぁ…』
あやが入ってくる
『お疲れ様です 道具取らせて下さい』
翔
『…っ……』
メンバー 一也
『…じゃ俺ら帰るから』っと翔の肩を叩いてし出て行く
翔
『…あや……』
あや
『はい…』 カーラーをバラバラと落としてしまう
翔
『大丈夫?お疲れじゃない??』一緒にカーラーを拾いながら
あや
『大丈夫ですよ!!櫻井さんは元気ですか??』
翔
『………櫻井さんか……前はごめんね?』
あや
『…あっいえ……カーラーすみませんありがとうございました!』立ち去ろうとするあや
翔
『あや待って、お願いだから逃げないで』腕を掴む
あや
『……っ!!でも………』瞳に涙をためるあや
翔
『あの時あやは、きっと俺の仕事の事考えて辛いって言えないって思い込んで………』
『付き合う時本当に泣くなら俺の所で泣いて欲しいとおもったのに、あやは俺と居ると強がる事しか出来なくしちゃってて我慢ばかりさせてるって』
『一番苦しめてるのは自分だって!!だからそう思い込んでいたからあやを見てるのが辛かった………』
『でも、俺と付き合ってて本当に辛くなかったなら、彼女として家に帰ってきてほしい………』