第1章 出会い
ピンポンピンポーン ピンポンピンポーン
『いらっしゃいませー』
あや
『春さん、今日は結構冷えてるし肉まん多めに入れときますね〜』
春
『あぁ そうだなー、じゃ おでんも多めにしますか』
とある早朝のコンビニでの 出来事
この日も なんらいつもと変わらない
こんな日が続いていくと思っていた
あや
『〜〜♪〜♬〜〜♬』
春
『おーい、仕事中に鼻歌禁止ですよ〜』
あや
『っ!!!また、無意識でした!笑』
春
『いやいや!!どんだけご機嫌だよ!!』
あや
『すみませーん!!だけどつい!!笑』
春
『うぉい!反省してねーなお前っ!!笑』
ピンポンピンポーン ピンポンピンポーン
あや
『いらっしゃいませー』
常連のお客さん
『おはよう!!今日冷えるねー!!』
あや
『ですねー!!風邪ひかないようにしなきゃですよ!』
常連のお客さん
『おう!今日も一日頑張ってくるわっ!!』
あや
『はーい、いってらっしゃい!ありがとうございました』
あや
『お待たせいたしましたー!!お次お並びのお客からこちらのレジにお進み下さい』
はっ!!マスクしてる!!!
このお客さん、風邪ひいちゃったんだっ!
風邪が流行り出したこの時期、何も疑うことなく 風邪だと思い込むあや
あや
『はい!お預かりします!!』
ピッ ピッ ピッ
???
『…………』
あや
『789円になります』
あや
『211円のお返しです、ありがとうございましたー お大事になさって下さい』
???
『っ笑!!どーも』
えっ!笑われた?!普通あまり言わないからかな?まっいっか!!
その意味も深く考えず次のお客様を呼ぶ
時は過ぎ
あや
『お疲れ様でーす』
春
『お疲れ、これからまた、仕事だよな? 無理して倒れんなよ!!』
あや
『笑!!大丈夫です!ありがとうございます!
いってきまーす』