第3章 蛇足・・・w
「・・・・・・・・・・・・・」
怒ってエルヴィンを問い質さねばと思うのだが、
すぐにこの部屋を出た方が良いと直感的に思い
踵を返した所でドンと壁のようなものにぶつかって
顔を上げる。
顔を上げると泥酔していたはずのエルヴィンがいて、
突然唇を奪われた。
同時に抱き竦められベッドに押し倒される。
必死に抵抗を試みたが、
体格差と塞がれた呼吸によりそれも儘ならない。
ゴソゴソと服の中に侵入してこようとするエルヴィンの大きな手は熱くて、
ナナシにもその熱さが伝染しそうになったが、
その前に持ち前の対人格闘でエルヴィンの意識を奪い
ベッドに転がす。
荒い呼吸をしながら「危なかったぁ・・・」と冷や汗を流して、
ナナシはエルヴィンの執務室を逃げ出した。