第5章 研磨 誕生日(ハイキュー
「緊張してる」
「してるよ」
「そっか」
「うん……好き、だから」
「うん、私も」
「わたしも?」
「…す、き」
言い終えると甘いアップルジャムの味がする舌が滑り込んできた。
水音が鼓膜を支配して身体が別の意味で震える中
研磨の指だけは正確だった。
髪を撫でられてゆっくりとそのまま私を後ろへ押し倒すと
背中からスプリングのバネに跳ねる。
ベットの上だって事知ってて追い詰めてた何て
何か研磨も男の子なんだなって感じる。
もこもこ素材のパジャマのファスナーがゆっくりと下ろされる音が現実に引き戻すから
少しの理性が研磨の手を制す。