第4章 日向 …初(黒バス
「あっれー!?
あの下駄箱んとこいるの、日向の彼女のちゃんじゃない?」
「は?....、マジだ」
「ちゃーん!」
コガの大きい声に気がついた彼女はそれに応えるように手を小さく振って、駆け寄ってきた。
「日向、お疲れ様」
「おう、どうした?もしかして待ってたんか?」
「うん..待ってた」
「今日なんも約束してねえよな?」
頭の中にスケジュール帳を浮かべてページをめくる。
いや、今日はなんも予定入れてなかったはずだ。
1回前に放課後デートの約束を忘れちまって帰ったら
散々怒られてそれ以来コイツとの約束には敏感になっている。
怒られるだけなら全然構わねえが
の悲しそうな顔はすげー悪いことした気分になってこっちが泣きたくなるからもう見たくない。