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〜蒼い青い片想い〜

第16章 -新旧光対決 Part3⁈-


「そ…そんなコト言うなら…
火神さんは彼女いるんですか?」


わたしは恥ずかしすぎて、
思わず話をすり替えた。


「は⁈な…なんだよ⁈なんで急に⁈」


そんなこと聞かれると思ってなかったのか、
火神さんは急にあたふたし始めた。


…なんだか、可愛い。


「ふふ…慌ててる火神さん、
初めて見ました(笑)」


「あ⁈…うっせぇなぁ…」


悪態つかれてもちっとも怖くない。
だいたいそんなの大ちゃんで慣れてるしー。


「だって初めて会った時は、
黒子先輩の彼女だって勘違いして、
黒子先輩に突っ込み入れられてるし、
その次に会った時は…」


「なんだよ?」


「あ…いえ…」


「いいから、言えって!」


火神さんがパンチするマネをしてきた。


「その次にココで会った時は…
呆然としていて…
この間の試合の時は…とても悔しそうでした。」


わたしは火神さんの目を
真っ直ぐ見て正直に言った。


「…‼︎」


「大ちゃんに負けて…
あんなに悔しそうにする人は、
久しぶりに見ました。」


「悔しいのなんか…当たり前だろ…」


火神さんは自分の手を握り潰すように
ギュッと拳に力を込めていた。


「オレ自身がもっと強くならねーと‼︎」


「火神さん…」


思わずドキッとするくらいの力強さ…
火神さんの瞳はやっぱり光り輝いていて、
なんだか安心した。


「でも、大ちゃんは強いですよ?」


「んなこと、わかってるよ‼︎
だから、練習すんだろ‼︎
次はぜってぇ勝つ‼︎」


火神さんの光り輝く瞳…やる気に、
思わずわたしも笑みがこぼれた。


「おまえの好きなヤツ、
倒そうとしてんのに笑ってんじゃねーよ。」


「えっ⁈あ…‼︎
す…好きとか…あの‼︎火神さんっ‼︎」


わたしがテンパってしまうと、
火神さんはずっとどこか
怖い顔をしたままだったのだけど、
やっと少し笑っていた。


「つか、オマエ、家どこ?
そろそろ帰んなくていーのかよ?」


「え…?」


公園の時計を見上げると、もう20時前だった。


やっば〜…家に連絡入れてないよ…


「とりあえず近くまで送るから。行くぞ!」


「え⁈大丈夫ですよ!」


「危ねーし、オレも帰るついでだよ。」


火神さんはそう言うと、コートを出たので、
わたしも慌てて火神さんの後を追った。


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