第4章 -黄色の先輩-
「すみません…この先輩勝手に…」
「はぁ。どこで見ようが勝手だが、
黄瀬‼︎おまえは今日は出さん‼︎」
「えっ⁉︎なんでっスか⁈」
「今日はIHに向けてのただの調整だ。
ただの新設校相手だし、
おまえが出る必要もない。」
なんか…言い方がムカつく!
「そんな‼︎監督‼︎‼︎オレは黒子っちと…」
「「「ちわーっす‼︎」」」
ベンチできーちゃんが
このちょっとムカつく
おなかの大きな監督を説得していると、
体育館のドアがガラッと開き、
この監督曰く”ただの新設校”…の、
誠凛高校の人たちが到着した。
わたしは目を凝らしてあの人を探す。
いたっ‼︎‼︎
よーく見なければ見つけられない。
独特なあの空気をまとった彼を見つけた。
大ちゃんの影だった…
黒子先輩を…。