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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第9章  少女の記憶「鬼」


「それじゃしっかり
修行に励みなさいよ」

その後、気の済むまで
ジ◯リネタで大王を
弄り倒した私と少女は、

「うん。また会える?」

「いい子にしてたら
また遊んであげます」

などと仲睦まじく
言葉を交わしていた。

共通の敵(大王)がいると
人の絆は深まるって、
本当だったんですね。

「指切りげんまん、して?」

「おや。可愛らしい」

きゅっ
今にも折れてしまいそうな
少女の指と結んだ約束。

「ふふ、約束だよ」

未だに無表情のままの彼女を
いつか笑顔にしてみせたいと──

私は、

柄にもないことを
胸に誓うのだった。





【九ノ章】
少女の記憶「鬼」___終
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