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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第9章  少女の記憶「鬼」


「あっ、すごく硬い」

「……角ですからね。
ていうか卑猥な言い方
するのはやめなさいよ」

「ヒワイって何?」

「な……っ何、と言われても」

「ねえヒワイってなーに?」

振り回されている。

鬼神であるこの私が
女の童にブンブンと。

こんな屈辱は感じた事がない。

「……っもう、いいから!
子供は子供らしくベーゴマとか
メンコで遊んだらどうです!」

「何それダッサ」

プチン、と頭の中で音が鳴った。

要は完全にキレた。

このこまっしゃくれに
地獄の恐怖を叩き込んでやる。

「……ちょっとあなた、
閻魔殿(ウチ)に来なさい」

言いながら少女の首根っこを
引っ掴んでいると、遠くから
閻魔大王の声が聞こえてきた。
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