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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第9章  少女の記憶「鬼」


「は……?!」

思わず声が上擦った。

こんなに驚いたのは
数百年振りだ、多分。

「その変な角触りたい」

理解出来なかった。

どうして突然
そんな話になるのか、

そもそも鬼である
自分が怖くないのか、

大抵の子供は
(鬼が出たァァァ!)とか
絶叫しながら逃げ出すのに。

「早く触らせて」

そのアグレッシブさが
どこから来るのかも分からない。

というか、無表情のままで
足元に纏わり付かないで欲しい。

子供時代の自分を
見ているみたいで
不気味だ、割と本気で。
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