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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第4章 【天高く神獣肥ゆる秋】


ここは、地獄の女郎屋。

「イクッ……!紗英、出すよ?」

所詮は客と遊女、
金と引き換えの恋愛ごっこ。

今回のヤキモチだって
一種の戯れに過ぎない。

「ん……っ来て……!」

紗英は全て分かっていた。

だからこそ
悲しかった。

そして──

「はっ、はあ……っ
僕……もう君無しじゃ
生きていけないかも」

「ふふ……お戯れを」

今日も常世で独り、
ひっそりと涙を流すのだ。




【四ノ章】
天高く神獣肥ゆる秋___終
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