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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第4章 【天高く神獣肥ゆる秋】


「それでは選手の皆さん!
位置について……よーい!」

ズガァァン!
「ドン!!」

鬼でも腰を抜かすほどの
轟音が辺り一面の空気を揺らす。

「さあ始まりました
注目の第一種目!」

メガホン片手に実況を入れる
第100回大会委員長こと鬼灯。

「どうでもいいけど
何、あのスタート合図……」

鬼灯の隣に腰掛ける閻魔大王は
驚き半分呆れ半分といった様子だ。

「生温いライカンピストルは
やめて、バズーカにしました。
迫力あるでしょう」

鬼灯はケロリと言ってのける。

大会本部のテントに
大王の乾いた笑いが響いた。
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