第3章 鬼神、襲来
漆黒の着物を纏った鬼灯が唸る。
「紗英さん、
こんな脳味噌18禁男の
どこが良いんですか?」
純白の給食着、ではなく
中華風の服に身を包む白澤は
口角をピクつかせて言い返した。
「紗英ちゃん、
こんな無愛想仏頂面ほっといて
僕の家で飲みなおそう?ね?」
文字通り板に挟まれて
おずおずと、紗英が言う。
「お二人共……
似た者同士なんですから、
もう少し仲良」
「似てません!」
「似てないよ!」
「(そっくりですけど……)」
物凄い剣幕で否定して
火花を散らす鬼神と神獣。
その後しばらく
不毛な睨み合いは続いたが、
「バ◯ス!」
鬼灯が白澤に必殺目潰しを
食らわせて決着と相成った。
「目が!目がァァァァ!!」
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.
無性にイライラしてやった。
理由はないし、後悔もしてない。
(鬼灯本人談)
【参ノ章】
鬼神、襲来___終