第17章 【純情ロマンチック】
雄々しい肉体を
一筋の汗が伝った。
長い長い恋路の末、
ようやく繋ぎ止めた紗英が
自分のモノで善がっている。
こんな幸せはもう二度と
訪れないかもしれない。
「……っ紗英」
崩れ落ちるようにして
彼女の首元にキスを落とす
鬼灯は腰の動きを早くした。
ぬるりと濡れた
紗英の花襞が
鬼灯の陰茎を絡め取っていく。
「んんっ、あ……っ中、も
もう……私、イッちゃうぅ」
「ああ……っいいですよ。
俺も、もう……出る……っ」
荒々しく腰を打つ鬼灯が
紗英を強く抱き締めた時、
二人は共に愛慾の渦へと
堕ちて行くのであった。
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紗英「今……俺って言いました?」
鬼灯「言ってない」
紗英「嘘。絶対言っ」
鬼灯「言 っ て な い」
紗英(録音しとけばよかった)
【十七ノ章】
純情ロマンチック___終