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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第17章 【純情ロマンチック】


「ん……ああ……っ」

一度目より幾分か少なく
粘度を増した愛液が
紗英から溢れ出す。

彼女の震える声は鬼灯の
背筋にゾクッとした物を
走らせ、更に彼を高ぶらせた。

「……鬼灯、様ぁ」

せり上がる欲を解放しても
紗英の疼きが止むことはない。

もっと
もっと

彼女が欲しいのは
鬼灯自身による
最奥への愛撫なのだ。

だが、紗英がいくら
懇願の眼差しを向けても
彼はそれに応えない。

「まだ駄目ですよ」

「……っ」

「欲しいならちゃんと
おねだりして下さい」
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