第16章 【ティファニーで夕食を】

下着を横にずらして
入り込んで来る
少し冷たい指先。

入口を掻き回すように
動いていた細い指は、

やがて角度を付けて
前後に動き始めた。

「あっ、ん……そこ
なんか……っや、だ」

中の引っかかりを
執拗に責められると
下腹部が熱くなって、

絶頂とはまた違う何かが
私の身体を支配し始める。

「嫌……？」

イイ、の間違いでしょう。

鬼灯様はそう言って
指を止めてくれない。

じわじわと秘部が
その疼きを上げていく。

私はついに耐えられなくなって
彼の骨張った手を制止した。

「やあっ……待っ、て！
それ以上したら……嫌っ」