• テキストサイズ

(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第13章 【花街ドランカー】


「随分とまあ……綺麗に
なっちゃって。立派立派」

適当に拍手をしてみせて
鬼灯は得意の凶悪面をした。

可愛い紗英が白澤の為に
身体を売るなんて、
やっぱり非常に面白くない。

しかも、自分の
(めちゃくちゃ)
タイプの女性に

成長したとあっては尚更だ。

「私はこんな子に育てた
覚えはありませんけどね」

殺気すら放ちつつ
言う鬼灯に、紗英は

「(鬼灯様ってこんなに
顔怖かったっけ……?)」

肝を冷やして顔を
青くするのであった。


.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:


皮肉ってみせた
だって、悔しかったから

(本当に綺麗になったな)

鬼の心を吹き抜ける恋風
始まりの鐘が暗い地獄に

颯爽と鳴り響いた。





【十参ノ章】
花街ドランカー___終
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp