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(R18) 雑草ノ花 (壱) ─鬼灯の冷徹─

第12章 炸裂母親節


「駄目です」

少女が淡い恋心を抱いてから
数年が経った、ある日のこと。

賽の河原を抜け出した紗英は
鬼畜補佐官の自室を訪問していた。

「何でよ!鬼灯さまのケチ!」

地獄に来たばかりの頃と
比べれば、かなり豊かな
表情を見せるようになった紗英。

彼女は幼さを脱しつつある
目元を吊り上がらせて
鬼灯に食って掛かった。

「駄目なもんは駄目です」

「ケチケチ!ドケチ!ドS!」

「煩い!」

無自覚なドSこと鬼灯は
修羅の形相で言い放つと、

その右手を伸ばして
紗英の両頬を引っ掴んだ。
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