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新しい世界

第13章 全部


「今日はどうされたい?」

いつもの放課後。

ベッドの上で裸の私に、真司が問いかける。

「真司の…好きにして。
なんでもしていいし…なんでもしてあげる」

私は答える。

私に出来ること…。

考えたけど、これぐらいしかなかった。

彼はふっと笑う。

「なんでも? また縛っていいの?」

「…うん」

「写真も撮っちゃうよ?」

う…それは…でも…

「いいよ…」

覚悟を決めて私は答える。

「どうしたの? みなみ」

彼が私の髪を撫でる。

目が優しい。なんか泣きそう…。

「好きだから…」

「ん?」

「わたし…真司のことが好きだから…ほんの少しでも役に立ちたくて…。わたしに出来ることならなんでもしてあげたくて…ぐすっ…」

涙が出てきてしまった…。

真司を癒してあげたくて、するつもりだったのに…自分が泣いちゃって…
本当つくづく私って…

「バカだなぁ」

彼がつぶやく。

やっぱり!

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