第2章 出会い
「長太郎先輩、顔真っ赤ですけど大丈夫ですか?」
そう言うと苗字1は鳳のおでこに手を当てた
「あのっ、名前1ちゃんっ、えっとっ、あのっ、そのっ」
「あー!ずりーぞ長太郎!」
「抜け駆けはあかんなー?」
こいつらはバカか?
そんなことで大騒ぎして……とか言いつつ、俺様もやってもらいたかったりする
「んー、熱はなさそうですね?なんで赤いんでしょう?」
「なあ、一つ聞いてええか?」
「なんですか?侑士先輩」
「名前1ちゃんさ、もしかして超天然だったりする?」
確かに、こいつの無知さには呆れる
テニス部員が全員こいつに好意を持ってることも、鳳がなぜ真っ赤になっているのかも分からないようだ