第1章 No.1
由「和くんよりは馬鹿じゃありませんから。」
和「馬鹿じゃないならこれは?」
いきなりだされた白く長い腕に小さな手。
これは繋ごうってこと?
由「子供じゃないんだから(笑)」
和「なんだよそれ(笑)」
そのあと私達はいろんな場所を廻った。
最後に訪れたのは、昨年卒業したばっかりの高校だった。
和「由衣、覚えてる?」
由「もちろん。」
和「俺ら、あの時はまだ子供だったよな。」
夕日に照らされてる和くんの顔には一筋の涙がこぼれ落ちた。
由「和くん、泣いてる?」
和「ばっ、ばか!泣いてなんかねぇし!」
由「泣いてるじゃんっ(笑)」
和「早く行くぞ!」
そう言って歩くペースを早める。
そして、
和「由衣と出会ったのはここだったよな。」
少し歩くペースを遅めながら体育館と校舎の間にある渡り廊下へと向かう。
由「あれは和くんからぶつかってきたんだよねー?」
和「由衣からでしょー!」
自然と笑みが溢れる。