第15章 第十四章
黒子side
数日後…
ドリブルをついてシュートその繰り返し、シュートが入らない…
黒「……」
赤「もうすぐ下校時刻だぞ」
黒「…赤司君」
赤「珍しいなシュートの練習など…もうお前には必要のない練習だろう?」
黒「…そうですね…赤司君はバスケは好きですか?」
赤「…?質問の意味が分からないなその感情は勝つために必要か?」
黒「ボクは…わからなくなってきました今のバスケ部は以前とは明らかに変わりました赤司君が変わってしまったあの時から」
赤「…またその話か僕は変わってなどいない
ただ元から僕は二人いてそれが入れ替わっただけだ」
黒「…え!?」
赤司君何を言ってるんですか…そんなの冗談ですよね
信じられませんよ
赤「別に隠すつもりなどない信じようが信じまいがテツヤの自由だ。ただもしそのことを変わったというのならばそれは必要だったからだ
僕が変わったからチームが変わったのではない
チームが変わったから僕も変わったんだ
皆の吐出した才能が目覚め始めもはや外に敵はいなくなった
あるとすればそれは外ではなくうち…
僕らお互いが敵となることだ大きすぎる力を無理にまとめようとすればお互いに反発しあい内部から崩壊する可能性がある
僕らはもう力を合わせるべきではないんだよ」
黒「そんな…何を言って…」
赤「だがお前と大輝はそうなった」
黒「!!」
赤「光と影とも呼べるお前たち二人でも光だけが強すぎたことで合わなくなっていった其れが光と光ならば結果は火を見るより明らかだ」
黒「そんな…勝つこと以上に大事なことはないんですか?」
赤「ないなぜなら帝光の理念は“勝つこと”だからだ
そのための最善のカタチが変わっただけで理念は何も変わっていないただ少し前までのカタチがたまたまお前にとって居心地が良かっただけだ
居心地が悪くなった途端不満を漏らすようでは困るな
覚悟が足りなかったと言わざるを得ないし
その程度の覚悟では何も変えられない
漠然とした理想など無力なだけだ」
黒「…その通り…なの…かもしれないですね…
成長すれば人は変わっていく…なのにボクは全中に優勝する前あの頃にただ必死で戻りたかっただけなのかもしれません」
赤「もしやめたいのならば止めはしない
後はお前次第だ続けたいのならば受け入れろこの先も
帝光の6人目であり続けたいのなら」