第2章 第一章
貴女side
嫌い!大嫌い!
私は彼が大嫌い!
なのに
毎日毎日会うたびに
「好きですよ。大好きですよ」と言ってくる。
廊下で会ったときにも言うから恥ずかしすぎる。
クラスメイトからは「いいなぁ。愛されてるなぁ」とか言われる。
私は全然嬉しくない!!
すると彼は…
…部活
桃「テッツくーん!!」
黒「桃井さん」
貴女「黒子君」
黒「さん」
紫「ちん」
貴女「敦君だ!まいう棒一個ちょーだい!!」
紫「いーよー」と一つくれた。そのとき…
黒「コッチ来てください!」
手を掴んで体育倉庫へ、ありがちだよね…
貴女「どうしたの黒子君?」
黒「どうしたのじゃないです!どうして紫原君と!」
貴女「どうして?私はあなたのものでも何者でもないよ。」
すると彼は…
強く抱きしめてきた。強くといっても痛くない。
優しく優しく…
でも私は彼が嫌い、
貴女「いy「どこにも行かないでボクを一人にしないで…」えっ…」
“いや、離して!”って言おうとしたのに、そんな泣きそうな顔でそんなこと言われたら…言えないじゃん…ずるいよ…。
…そうか…黒子君は、とても繊細で寂しがり屋で私の行動一つで彼が変わってしまうんだ…
どうしてか知らないけど分かった。
私は黒子君の背中に手を回し…
貴女「大丈夫、私はちゃんとここにいるよ。黒子君から離れたりしないから…ね?」
「はい。大好きです大好きです…」
嗚呼どうしよう。
私には大好きな人が居るのに…
こうしていると黒子君が好きなんだって認識してしまう自分がいる。
感覚が麻痺したのかな?
でも、黒子君が壊れるのは見たくない。
いくら嫌いな人でも壊れる黒子君を見たくない。
だから今は…今だけは…