第2章 過去… 【side】Fujigaya Taisuke
俺はこの話を聞いた後、柚莉愛の忘れ物を監督さんに渡してもらって、すぐさまフラつく足で家に帰った。
俺、遊ばれていたのか?
柚莉愛を信じたかったけど、さっきの話を聞いたら不安になって頭がぐるぐるしてしていた。
ちなみに真野さんって言うのは、俺と柚莉愛が初めて知り合ったドラマのスタッフさん。
彼女は地味だけど、性格は明るく、誰にでも優しいし、周囲の人からの人望も厚い、本当にいい人だった。
ちなみに柚莉愛には秘密だったけど、俺はそんな真野さんと少し仲良くしていたから、彼女がいきなり音信不通になった時、俺を含めた誰もが真野さんの安否を心配していた
けど、時が経って、彼女はまるでいなかったかのように自然と忘れられていってた。
俺は仲のよい友達として俺はずっと心配していたけど、そんな真野さんを柚莉愛はイジメていたのか?